Q22
A:
排卵は、脳から卵胞刺激ホルモンが分泌され、左右どちらかの卵巣の中で、最終的にたったのひとつ卵子が成熟し、卵巣から出る事を指します。排卵され、精子とめぐり逢うことができると、卵子と精子の核が融合し受精卵となりますが、精子とめぐり逢えなかった卵子は、自然に体内で吸収され消えていきます。
月経は、子宮にある内膜という組織が、周期ごとに剥がれ落ち、体外に排出される事を指します。子宮は妊娠しやすい環境を作る為に、この内膜を徐々に厚くします。簡単に言うと、寝心地の良いふかふかのベッドを作るようなイメージです。しかし、妊娠に至らなかった場合、ベッドは必要なくなります。このベッドは受精卵に栄養を与えるとても重要なもので、常に新鮮でなければいけません。そこで、次の妊娠のチャンスに備えて新しいベッドを作る為に、要らなくなった子宮内膜の細胞を排出する必要があるのです。
月経には、卵胞期⇒排卵期⇒黄体期⇒月経期があり、子宮は2週間の黄体期の内に、妊娠の為の準備をします。そして、黄体期が終わったのち、月経期で子宮内膜の細胞を排出し、子宮内の状態をリセットします。このONとOFFにはホルモンが大きく関係しています。黄体期には黄体ホルモンが分泌され、月経期には黄体ホルモンと卵胞ホルモンの分泌が減少します。この切り替えが上手くいかないと、月経周期は乱れてしまうので、いかにホルモンバランスを整えるかが大事です。