投稿日時:2019/10/09
こんにちは、培養室です
10月とは思えないほどの暑い日が続いていましたが、
ようやく涼しくなってきましたね
週末には強い台風も直撃するみたいで、、
みなさん不要な外出は避ける等して、くれぐれもお気をつけください
さて今回は、
『多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の超音波診断に対する卵巣形態の左右差の影響』
という論文を紹介します
卵巣あたりの卵胞数、断面あたりの卵胞数、卵巣容積の卵巣左右差を調べ、
多嚢胞性卵巣形態の診断への影響を判断しました。
平均左右差は、
卵巣あたりの卵胞数:2個、断面あたりの卵胞数:1個、卵雄容積:2ml
でした。
卵巣あたりの卵胞数は左右の卵巣間に最も強い相関があり、
PCOS患者の多嚢胞性卵巣形態の診断に影響を与えませんでした
よって、卵巣形態の左右差を考慮すると、卵巣あたりの卵胞数は最も有効であると言えます
一方、断面あたりの卵胞数、卵巣容積は片方の卵巣のみをみる場合、
多嚢胞性卵巣形態を定義するのに推奨されません。
またおもしろい論文がありましたら紹介します