投稿日時:2019/07/19
こんにちは、培養室です。
もう7月も半ばですが、涼しい日が続いていて夏をなかなか感じられないですね。
梅雨明けもそろそろでしょうか。
さて今回は、
『多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性における凍結融解胚移植隆起中のレトロゾール使用』
についての論文を紹介します
2011年~2016年の間、PCOSの女性2,664人を対象として、凍結融解胚移植後の生児出生率(LBR)をレトロゾール周期とホルモン補充周期で比較しました。
結果、胚移植ごとのLBRは、ホルモン補充周期と比較してレトロゾール周期で有意に高くなりました。また、妊娠損失率(流産、死産、子宮外妊娠、奇胎妊娠等)は、レトロゾール群で低かったそうです
よって、PCOSの女性では、凍結融解胚移植周期でレトロゾールを使用する事は有効であることがわかりました。
また興味深い論文がありましたら紹介します