投稿日時:2020/04/02
こんにちは。
令和2年4月、新年度になりました。
桜もいよいよ満開ですね。
当院の入り口にあるシンボルツリーのジューンベリーも、
白くてかわいい花が満開になりました。
先日の春の雪にも負けず、活き活きと花を咲かせています。
皆様も、コロナに負けないよう心身の健康を大切にして下さい。
さて、今回ご紹介する論文は、
School performance in children born after ICSI
ICSI で生まれた子供の学校の成績について、の論文です。
日本では生殖医療を行う施設は、治療結果に関する事や生まれた子供の予後調査をし、
日本産科婦人科学会に報告する義務があります。
世界を見ても、各国で治療に関しての調査を行っています。
この論文は、スウェーデンで行われたもので、生殖医療の中でも、
体外受精( IVF )をした症例と顕微授精 ( ICSI ) をした症例、自然妊娠の症例で分けて、
小学校以上の子供の学校での成績についての調査結果を示しています。
この論文の結論では、IVF とICSI をした子供の成績には大きな違いは無かったという事です。
最近では、男性不妊治療だけでなく精子の質が正常な場合でもICSIを選択される傾向が
高まっていますが、一つ参考にして頂ければと思います。