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新しい精子調整法

投稿日時:2020/01/30

こんにちは、培養室です 😃
今回は新しい精子調整法についてです ✨

人工授精、体外受精、顕微授精を行う場合、お預かりした精液をそのまま使用するわけではありません。
精液中の死滅精子や精子以外の細胞等を取り除き、良好精子を選別する必要があります。

通常の精子調整法は、密度勾配遠心法(密度の違う専用の培養液を用い、運動精子を集める方法)
が多く用いられており、当院でもこの方法により成熟精子を集めています。

しかしこの方法は、遠心分離操作により精子DNAにダメージを与えたり、
活性酸素が発生したりするリスクが懸念されており、
DNA損傷が多い精子は受精卵の質や胚盤胞発生率に影響を与えるとの報告もあります🤔

そこで、今回遠心分離を行わず、精子の運動性に基づいて調整する、
『ZyMotスパムセパレーター 』を導入しました。

この方法は、特に顕微授精では、厳格な良好精子を選別することが重要となりますので、
理に適っていると思います。

『ZyMotスパムセパレーター 』はご希望制となっておりますが、
良質な(損傷のない)遺伝子情報を備えた精子の回収が期待できますので、
ご興味のある方は、当院スタッフまでお問合せください🦔

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