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男性の年齢と胚の染色体異常の相関について

投稿日時:2020/07/28

こんにちは、培養室です 🧸

女性の年齢の上昇により卵子の染色体異常が上昇するというお話をさせていただくときに、

「男性の年齢はどうなんですか ❓」というご質問をいただくことがあります。

そこで今回は、『男性の年齢と胚の染色体異常の相関』を調べた論文をご紹介します✐

男性の年齢により39歳以下のグループ、40-49歳のグループ、50歳以上のグループに分け、若い女性由来のドナー卵子と受精させ、胚盤胞の一部を採取しその細胞の染色体を調べたところ、モザイク胚率(採取した細胞の中に正常な細胞と異常な細胞が混ざっているもの)と異数性胚率に有意差はなかったが、男性の年齢が50歳以上ではそれ以外のグループと比較して受精率が低く、染色体の部分欠失率が上昇したということでした🧐

成人男性の精巣は生涯を通じて精子がつくられますが、年齢とともにその機能が低下します。

他の論文でも、男性の年齢により自然流産の確率が上昇するという報告や精子のDNA断片化率が上がるという報告もされています。

精液の所見は個人差もありますので、もしステップアップ等をお考えの方は精液検査や男性不妊外来の受診をお勧めします 💡

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