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受精障害と卵子活性化処理

投稿日時:2019/08/22

こんにちは、培養室です🌻

8月も終わりに近づいてきましたが、まだまだ暑いですね😖
皆さんはこの夏を満喫できたでしょうか?

さて、今回紹介します論文は「卵活性化処理(AOA)が卵活性化障害と診断された患者の臨床結果を改善させるか」
という内容です💡

ART治療の患者様で顕微授精 (ICSI) をしても卵が1つも受精しない、もしくは受精率が低いことがあります。
このような症例は受精障害と言われるのですが、その原因の1つに精子が透明帯通過後に起こる卵子の活性化が
起きていないことが挙げられます。

論文では受精障害と疑われる122組のカップルを対象に、卵子の活性化を人為的に起こす卵子活性化処理をし、
その後の受精率、妊娠率、出生率が向上するかを調べたところ、大幅に改善を示し、225周期の胚移植によって
60人の産児を得たとのことでした📝

当院でもカルシウムイオノフォアという薬剤を使用した卵活性化処理を行っておりますが、この方法は
まだ歴史が浅く、未だ確立された方法ではありません。生まれた児の先天性異常、身体的・精神的発達等
長期的な影響については、現在継続して観察を行っている段階となります。

卵子活性化処理をご希望の方は、担当の医師にご相談ください😊

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