Q21
A:
筋腫の場所や状態にもよりますが、子宮への影響が少なく、状態が良ければ妊娠は可能です。 筋腫は3タイプあります。漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)
子宮の筋肉の外側にある、漿膜(しょうまく)という膜の中にできる筋腫です。この筋腫は子宮の外側に位置している為、妊娠への影響度は低いです。ただし、サイズが4、5㎝を超えてしまうと、なんらかの影響があると考えられています。筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)
子宮の筋肉の中にできる筋腫です。妊娠への影響度は、筋腫のサイズと、できる場所によって異なります。サイズが大きくなればなる程、場所が子宮の入り口に近ければ近い程、妊娠への影響度は高くなります。粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)
子宮の内側にできる筋腫で、筋腫の中では一番問題になりやすいタイプです。
子宮を圧迫して着床を妨げてしまう為、妊娠しにくくなります。
また、粘膜下筋腫の場合、不正出血を起こす事があります。筋腫は、4人に1人が持っていると言われるくらい、実はめずらしいものではなく、サイズが1、2㎝程度の小さい筋腫は、それほど心配は要りません。ただ、4、5㎝を超える場合や、できた場所によっては、早期に治療した方が良い場合もあります。
30代後半で妊娠を希望していて、筋腫が発見された場合、筋腫の手術と妊娠のどちらを優先するか、という場面もあると思います。この場合、筋腫による影響度が低ければ、筋腫の手術に時間をかけるよりも、まずは早く妊娠することを考えましょうという提案をする事が多いです。
もちろん個人差はあるものの、筋腫はそれほど急激に変化する事はありません。だからといって油断はせず、定期的に半年に1回は、チェックする事をおすすめします。