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STEP3 移植と凍結

⑤胚移植

胚移植

●胚移植

体外で発育した胚をカテーテル(柔らかい素材でできた細いチューブ)にて子宮内にお戻しします。胚移植は、エコーの様子をご覧いただきながら行います。
多胎妊娠へのリスクを下げるため、胚移植は原則1個のみとなります。余剰胚(胚移植を行った胚以外)は培養を継続し、良好な胚盤胞まで発育した場合は凍結します。

★妊娠判定~転院

採卵(排卵)後 14 日目以降に血液中の hCG を測定し判断します。 妊娠判定で陽性の場合、7 週まで黄体ホルモンの補充を行います。

●転院

当院には出産設備がございませんので、妊娠 7~8 週で転院となります。妊娠判定で陽性の場合、分娩や妊婦検診を受ける病院を早めにご検討頂き当院までお知らせください。

●報告義務

当院は生殖補助医療の実施登録施設となっております。そのため、医学の進歩および患者様の安全のために、匿名性を保った上で妊娠予後を日本産婦人科学会に報告する義務がございます。妊娠予後についての調査書類をお渡し致しますので、ご協力お願い致します。

⑥胚凍結

胚凍結

●胚凍結

ガラス化凍結法(Vitrification法)を用いて、通常胚盤胞まで発育した胚を凍結しております。
ガラス化凍結法とは、凍結保護剤を細胞に浸透させ急速に冷却(-196℃)することで細胞への損傷を最低限に抑えることができ、胚を融解した際の生存率が現在最も高い方法です。

●凍結胚・凍結精子の保存

凍結より1年毎に更新のお手続きをお願いしております。 当院にご登録されている自宅住所宛に更新書類を送付させて頂きますので、ご住所およびご連絡先に変更がある場合は、必ず当院までお知らせください。

⑦凍結融解胚移植

凍結した胚を、胚移植当日に融解し移植する方法です。子宮環境を整えての胚移植となるため、新鮮胚移植と比較して妊娠率が高い傾向があります。

●自然周期による凍結融解胚移植

排卵日を特定し、胚移植日を決定します。

●ホルモン補充周期による凍結融解胚移植

ホルモン剤を投与することで、自然な生理周期と同様の子宮内膜を発育させ移植します。周期が不規則な方や排卵が認められない方に有効な方法です。

■アシステッドハッチング(AHA)

AHAとは、胚が透明帯から脱出し着床出来るよう、透明帯を薄く削る技術です。当院では、赤外線のレーザー光線を透明帯に照射することで透明帯を薄くします。レーザーは透明帯のみに焦点を合わせて照射が可能なため、胚に悪影響を与えることはありません。高齢の方、透明帯が厚い方、凍結融解胚などに有効な方法です。

AHA

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