投稿日時:2023/06/23
こんにちは、培養部です。
6月の梅雨の時期で、暑かったり肌寒かったりと、気温の変化が続きますね。
体調の崩れやすい時期だと思いますので、皆様体調管理をしっかりしましょう
さて、昨年から保険診療がスタートし、1年以上が経過しました。
保険診療が始まったことで、今まで治療を躊躇されていた方も、
少し妊活に参加しやすくなったかと思います。
特に、初期の検査の後にはタイミング指導やさらにステップアップで
人工授精を選択される方も増えてきました。
今回は、人工授精を選択された方を対象に、
当院での動向、治療回数の目安について整理しましたので、報告させていただきます。
対象年齢は、若年齢の方も増えてきましたので、
今回はその治療結果を調べる目的で、40歳未満で調べました。
人工授精を選択され、さらに体外受精に進まれた方も併せて、
体外受精へのステップアップに悩まれている方はぜひ参考にしてください。
調査した期間; 保険診療が始まった2022.4月からの約1年間。
対象症例; 40歳までの症例
検討した症例数;138症例 (うち保険診療で人工授精を選択された方;126症例)
平均年齢; 妻32歳 / 夫34歳
平均人工授精回数;3.2回
人工授精で妊娠された数;22症例 ( 約16% )
↓↓↓
体外受精にステップアップした症例;66症例 ( 症例全体の約48% )
体外受精で受精卵を一旦凍結した症例;64症例 ( 体外受精した方の97% )
凍結した胚を融解して妊娠した症例数;42症例 ( 約81% )
凍結胚融解胚移植で妊娠した時の平均移植回数;1.3回
以上の結果より、当院では、人工授精を3回ほどを目安に、
体外受精にステップアップされた方が、1年以内に
早く妊娠につながる方が多いことが分かりました
なかなか体外受精に抵抗がある方もいると思いますが、
人工授精を長く続けるより、体外受精にステップアップされることを
検討していただければと思います