投稿日時:2021/09/24
9月に入り、どんどん秋らしさが増してきましたね
毎日何を着ようかで悩んでしまいます…
さて、精子に関する論文が発表されていましたので紹介します。
The effect of daily ejaculation on semen parameters and sperm DNA damage in normal men
『正常な男性において、毎日の射精が精液のパラメーターと精子DNA損傷に対してどれだけ影響するか』というものです
精液の質の悪さや精子のDNA損傷が、受精率や、出生率の低下や流産率の上昇など妊娠予後が悪くなるという報告があります。
禁欲日数の増加が精液の質に悪影響を与える可能性はあるものの、射精の頻度の増加が精液の質に及ぼす影響はあまり報告がないとのことで、
喫煙歴、不妊治療歴のない平均年齢25歳の19人の男性が対象に、3~5日の禁欲期間の後14日連続して毎日射精を行い、1,3,7,14日での結果をDNA断片化指数(DFI)、高DNA染色性(HDS)、酸化ストレス付加物(OSA)において標準の精液パラメーターと比較しています。
結果は、
19人中11人からきちんとしたデータを得ることができ、3,7,14日目において精液量と
総運動精子数が1日目と比較して減少したものの、DFI、HDS、OSAにおいては有意な変化はみられなかったとのことです。
DFIが15%を超えた男性3人のうち2人は、14日目までにDFIが約30~50%ほど改善したそうです
最大14日における毎日の射精は精液量と濃度は減少したものの、運動率、DFIなどには悪い影響を
及ぼさなかったとあります。
より頻度の高い射精が、精子のDNA損傷を改善させる可能性があるとされたため、乏精子症や精子無力症と診断された男性に焦点をあてて引き続き研究していくとのことでした。
当院でも以前からお知らせしていますが、精子DNA損傷検査、抗酸化力検査など行っておりますので
お気軽にお問合せ下さい!
また、ご質問、ご相談などありましたら個別セミナーも行っておりますので、ぜひご参加ください!