投稿日時:2021/01/13
こんにちは、培養室です。
都内も初雪を観測し、寒さも増してきましたね!
引き続き、体調には気を付けていかないとですね。
さて、今回も論文をご紹介します。
「Does male age affect embryo growth or quality in couples undergoing IVF treatment?」
男性の年齢の上昇が体外受精における胚(受精卵)の成長への影響についての論文です。
2015年4月から2017年9月までに体外受精を行った87組のカップル、計1057個の胚を対象としています。
受精卵は細胞分裂し、培養3日目には大体8個の割球(細胞)へ分化していきます。しかし、受精卵によって成長速度は異なります。論文では、3日目に8個以上の細胞へ成長する割合が高齢の男性と若年男性と比較して変化するかを調べています。
結果は高齢の男性は、若い男性と比較して、3日目に8細胞以上に成長する可能性が低くなりました。細胞の断片化の程度は、男性の年齢と有意な関連性がありませんでした。
女性同様、男性の年齢も体外受精の結果に影響することがだんだんと分かってきています。
受精卵の質を良くするために食事や生活習慣など見直してみませんか。