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論文のご紹介

投稿日時:2020/03/18

こんにちは、培養室です。

 

今回ご紹介するのはアメリカの論文から「Dairy and related nutrient intake and risk of

uterine leiomyoma: a prospective cohort study 」です。

 

こちらの論文では、乳製品またはその関連栄養素の摂取と子宮筋腫のリスクとの間に関連が

あるかということについて調べています。

 

子宮筋腫とは子宮にできる平滑筋腫をいいます。子宮筋腫は女性にできる腫瘍の中で最も頻度

が高く、発生する原因は良く判っていません。また、子宮筋腫の大きさや場所によっては不妊

となる原因の一つとなります。

 

女性ホルモンであるエストロゲンは子宮筋腫の増大をうながすため、動物性脂肪量が多い乳製

品を摂り過ぎるとエストロゲンが増え子宮筋腫の増大につながるということが言われています。

 

しかし、こちらの論文ではむしろ乳製品を多く取る人たちでは筋腫の発生頻度は低くなったと

いう結果になっています。乳製品に含まれるビタミンやカルシウムなどのミネラル類が子宮筋腫の

リスクを低減させたのではないかと考えられていますが、データが不足しており、乳製品の摂取と

子宮平滑筋腫のリスクとの間に明確な関連性は認められていません。

 

食生活によって筋腫が発生しやすくなるということは未だ証明されていませんので、過度に食べ

物を摂取をしたり、または制限せずにバランスよく食事を摂るように心がけていきたいですね。

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