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OHSS予防にカルシウム投与は有用??

投稿日時:2019/07/14

『卵巣過剰刺激症候群(OHSS)予防におけるカルシウムの静脈内投与』

についての論文を紹介します 📝

採卵周期でOHSSのリスクが高い症状(排卵誘発6日目で10 mmを超える卵胞が20以上発育、採卵当日のE2値が3,000 pg/ml以上、30歳未満でBMIが25 kg/m²以下)が見られる女性に対し、採卵当日~3日目にグルコン酸カルシウム又はヒドロキシエチルスターチ(人工膠質液;循環血液量改善のために使用される)のいずれかを投与しました。投与後、OHSSの症状(腹部不快感、腹部膨満感、悪心、嘔吐、急速な体重増加、呼吸困難、進行性乏尿)、卵巣容積、腹水を観察しました。

結果、グルコン酸カルシウム群とヒドロキシエチルスターチ群の間でOHSSの臨床症状の差は統計的に有意であり、カルシウム群において卵巣容積の有意な減少が見られました!!腹水の容積は採卵3日目以降のカルシウム群で優位に低い結果となりました。

よって、カルシウムの静脈内投与は妊娠に有害な影響を与えずに、OHSSの発症を効果的に予防することが分かりました!

また興味深い論文がありましたら紹介します。

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