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男性不妊外来 (妊娠を希望されているご夫婦(事実婚可)の治療を行っております。)

男性不妊外来 診療日

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男性不妊外来 料金一覧表
男性不妊とは

射精された精子のうち、卵管に到達するのはおおよそ100 万分の1にすぎず、正常な精子でも卵子周辺には100 以下の精子しか到達できません。精巣での精子を作る過程や精子が射出されるまでの通り道に問題があると、射精された精液中に十分な精子がおらず、自然に卵子と受精し妊娠に至ることは困難となります。
男性不妊の原因
男性不妊の原因

男性不妊の原因の約80%が造精機能障害です。造精機能障害とは、精子を作る機能自体に問題があり、精子をうまく作れない状態で、精巣や内分泌系の異常によって障害をひき起こします。
男性不妊の原因の多くは、精子に問題があることがほとんどですが、その原因が特定できるものは少なく、原因不明であることが6 割と最も多くなっています。
造精機能障害の種類
無精子症
無精子症には閉塞性と非閉塞性があります。閉塞性は精巣内で精子は作られているが、精子の通路がふさがっている状態で、非閉塞性は精子が作られていないか、精子の量が極端に少ない状態を言います。精巣や精巣上体に精子が存在していれば、顕微授精などの治療により、受精・妊娠することが出来ます。ホルモン低下があれば、ホルモン治療で精子が出現する可能性があります。
乏精子症
精液の中の精子数が少ないという症状です。タイミング療法や人工授精、体外受精、顕微授精等の治療を行います。精索静脈瘤があれば、手術により改善する可能性があります。
精子無力症
精子の数は正常ですが、精子の運動率が悪い症状です。その精子の状態によって人工授精や顕微授精などの治療を行います。精索静脈瘤があれば、手術により改善する可能性があります。
造精機能障害
その他の男性不妊の原因
精索静脈瘤
精巣からの静脈の血液が滞り、こぶのようになるもので、精巣の温度を上昇させ、精子形成に悪影響を与えます。精液検査や、視診・触診によって静脈瘤がないかどうかを確認し、漢方薬やビタミンEの服用と並行して人工授精、体外受精、顕微授精などの治療を行います。根治治療には手術(低位結紮術など)があります。
先天性精管欠損
生まれつき精管が備わっておらず、精子が精巣内に閉じこめられた状態で、TESE-ICSI(精巣内精子を使用した顕微授精)により受精・妊娠することができます。
勃起不全(ED)
性交時に十分な勃起が得られない、あるいは、十分な勃起が維持できない状態で、ED 治療薬で改善することができます。
膣内射精障害
膣内で射精することが困難になる状態です。治療法としては、一度陰茎を抜いて手で刺激し射精直前に再び挿入する方法やカップに精液を取り注射器で膣に注入する方法などがあります。
逆行性射精
精液が尿道に送られずに膀胱に逆行する状態で、薬物療法を行い、無効な場合にはTESE-ICSI 等を行います。
診療
1. ホルモン検査
血液検査により、FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体刺激ホルモン)、テストステロン(男性ホルモン)、場合によってはE2(女性ホルモン)やPRL(乳汁分泌ホルモン)を調べます。テストステロンは精巣で分泌されるホルモンで男性ホルモンの一種です。FSHは精巣を刺激して精巣で精子を作るよう促す作用があり、LHも精巣を刺激して男性ホルモンの分泌を促す作用があります。

採血1種¥2,000(税抜き)

正常値

テストステロン 300 ng/dl以上
LH 11.2 mIU/ml以内
FSH 8.1 mIU/ml以内
PRL 12.8 ng/dl以内
E2 20-60 pg/ml
2. 精液検査
精液の液量、精子濃度、運動率、前進運動率、奇形率を調べます。

¥5,000(税抜き)

正常値(WHO基準)2010年改訂

量 1.5 ml
濃 度 1500万/ml以上
運動率 40 % 以上
前進運動率 32 % 以上
奇形率 96 % 以下
3. 問診
生活習慣、今までの治療の様子(既往症)等、男性不妊原因となる事象についてお聞きし、検査の結果と合わせて今後の治療方針を決めていきます。

初診料¥5,000(税抜き)
再診料¥2,500(税抜き)

4. 超音波検査
男性不妊症患者の40%以上に認められる精索静脈瘤の有無などを超音波で確認します。

¥5,000(税抜き)

その他の検査

抗精子抗体
精子に対する抗体があるかどうかを血液検査で調べます。抗精子抗体があると、体内で精子が異物と見なされ排除しようとされます。このため精子の運動率や受精能力が弱くなり妊娠しにくい状態となってしまいます。

¥8,000(税抜き)

染色体検査
採血により染色体異常を調べます。精路の閉塞所見がない無精子症や高度の乏精子症は、遺伝的な異常を伴うことがあり、男性不妊症の約7%に異常がみられるとされています。その頻度は精子数が少ないほど高くなり、無精子症では10~15%に染色体異常がみられるのに対し、乏精子症では5%、正常男性では1%以下です。

¥25,000(税抜き)

AZF遺伝子検査
採血により精子形成に関係するY染色体のAZF遺伝子(Azoospermia factor、無精子症因子)について詳しく調べます。高度乏精子症や無精子症はごくわずかにY染色体の一部が欠けている(微小欠失)ことがあり、男性不妊の原因と考えられています。

¥40,000(税抜き)

手術

Simple-TESE(精巣内精子回収について)
<適応>
無精子症や射精障害の方が適応となります。
<処置>
精巣内から顕微授精に使用するための精子を取り出します。
陰嚢を片側約1㎝切開し精巣内の精細管を採取し、顕微鏡で精子を探し出し凍結保存を行います。
<所用時間>
2時間(ご来院~お会計まで) 入院不要
<対象>
婚姻関係のあるご夫婦に対してのみ行っております。

¥150,000(税抜き)

男性不妊外来 料金一覧表

男性不妊外来 料金一覧表
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男性不妊外来は月3回行っていますので、診察ご希望の方は受付までお気軽にお声かけください。精液検査(院内採取)ご希望の方は院内感染防止のため、感染症採血の結果(1年以内)が必要となります。結果が確認出来ない場合は感染症採血を施行いただいておりますのでご了承の程お願い致します。※感染症項目:HIV・C型肝炎・B型肝炎・梅毒


普段の生活で出来ること
あなたの精子を守りましょう
精子は思わぬところでダメージを受けています。
あなたの精子を守るため、日常生活を見直しましょう。
◎禁煙
喫煙は、精子形成に異常を及ぼし、精子の数、運動性を低下させると言われています。 副流煙による受動喫煙で奥様にも影響を与え、奥様が非喫煙者であっても卵子の質が低下すると言われています。
また、受精に成功しても、流産や先天性疾患に関するリスクの上昇が懸念されます。 妊娠を望むのであれば、禁煙しましょう。
また、タバコに含まれるニコチンの作用により血管が収縮され、それが原因で勃起不全(ED)になることがあります。
◎飲酒は適量に
過度の飲酒は性欲を減少させ、精液の減少、運動率の低下の原因になります。
また、飲酒により大脳の活性が抑制され、男性ホルモンの生産が少なくなり、勃起不全を引き起こすこともあると言われています。
◎規則正しい生活
生活にしっかりしたリズムを作ることが精子形成にもプラスの影響をもたらします。
一日三食の規則正しい食生活、適度な運動、十分な睡眠を心掛けましょう。
◎ストレスをためない
ストレスなどの心因性の問題が原因で、精子形成の異常や勃起不全、射精障害などを引き起こすことがあります。ご自身に合ったストレス発散法を見つけて、できる限りストレスをためないようにしましょう。
◎適度な射精
精子はつねに生産されているので、射精を多く繰り返すことで精子の量が減る、ということはありません。逆に禁欲期間が長すぎると、精子の運動率が低下するうえ、精子のDNA損傷率も高くなる傾向があります。
精子の生存期間はおよそ3日間です。それ以上ためると、死滅精子が増えてしまいますので、週に1度の射精を心掛けましょう。
◎精巣温度を上げない
精巣は熱に弱く、精巣の温度が高くなると精巣機能が衰えてしまい、精子形成にマイナスの影響を与えてしまいます。日常生活において精巣温度を過度に上げないよう心掛けましょう。
【精巣温度を上げる可能性のある要因】
タイトな下着:ブリーフやボクサーパンツなどのタイトな下着は体温がこもり精巣の温度が上昇しやすくなります。下着は通気性のよいトランクスがおすすめです。
長風呂、サウナ:長時間の入浴、高温のサウナは精巣を熱にさらすことになります。 熱くなったサウナのいすに座ると、ますます精巣の温度は上昇してしまうので要注意です。
ひざ上でのPC:ノートPCをひざの上に乗せて作業をすると、PCが発する熱が下半身に伝わり、精巣の温度が上昇してしまいます。ひざ上でのPCの使用は控えましょう。
◎会陰部を圧迫しない
自転車、バイクなどの乗りすぎは、サドル部分により長時間会陰部を圧迫してしまい、生殖機能へ影響を及ぼす可能性が高いと言われています。自転車やバイクの乗りすぎは、避けた方がよいでしょう。

医師


永尾 光一


東邦大学医療センター 大森病院 泌尿器科教授


日本生殖医学会 生殖医療専門医


メッセージ
ホルモン低下や精索静脈瘤があれば、ホルモン治療や手術によって改善する可能性があります。一度の受診で診断できますので、泌尿器科受診を希望する場合はお申し出ください。
男性不妊ドクターズ
永尾先生が副理事長を務めております男性不妊ドクターズでは、患者様のニーズにあった情報をお届けしております。
男性不妊ドクターズ

医師


木村 将貴


帝京大学泌尿器科講師・東邦大学客員講師


日本生殖医学会 生殖医療専門医


メッセージ
不妊治療は女性だけで行うものではありません。男性が原因による不妊は思いのほか多く、不妊症を専門とする泌尿器科医として精子の質を高めたり、顕微授精のために精子を取り出すお手伝いをいたします。 ベストを尽くしますので、宜しくお願いします。
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